哀しい時間
ひさびさに喜怒哀楽のうちの「怒哀」が一緒にやって来る出来事があったので、皆さまへの報告がてら認(したた)めたいと思います
昨日のことです
静岡市からお得意様がいらっしゃいました
大きな籠を持って
籠の中には1匹のワンコが
この方、本業の傍ら保護犬・猫を引き取って里親への仲介などをされております(ほとんど自腹😭)
今日の子もやはり保護犬なのですが、さるブリーダーが「もう要らない」と引き取りを持ちかけてきたとのことで、朝霧で受け取った帰りに当店にお立ち寄りくださいました
ミニチュアダックスの5歳の女の子。クリームというよりベージュ色かな?
見慣れぬ環境に吠えるわけでも騒ぐわけでもなく、籠を開けられて我々の顔を見ても警戒しているのかほぼ無反応
かと言って威嚇するわけでもなく、頭や顎を撫でられたりしても普通に受け入れます
ただし表情は変わりません。番頭さんの家では10数年前まで同じ犬種の子がいたので、喜ぶツボは心得ているつもりだったのですが、嫌がるわけでもないけど喜びもしません
「無表情」なのです
ミニチュアダックスという犬種は人懐っこくて活発、番頭さんもそんな子しか見ていないので驚きでした
その方から伺ったのは、この子はいわゆる「繁殖雌犬」。血統の良い子供を産ませるためだけに飼われていたのだそうです。実際に2回ほど帝王切開で出産したとのこと
とても器量のいい顔立ちで、そういう子はやはり似た子を産むので種付けされやすいんだそうです
人間のそんな勝手な思惑、身勝手な都合でこの子の平均寿命の1/3を悲しい時間に変えられてしまったことに怒りの感情が湧き上がって止まりませんでした
ブリーダーという職種をすべて批判するものではありませんし、牧畜はどうなんだと問われれば同じ怒りを向けることもできません
ただ身勝手に小さな命と身体を傷つけた挙句、お役目御免だからとリサイクルに出すような感覚で命を放り投げるような人間には少なくともこういう業種には関わらないで欲しいですね
帰りしな、良い家に貰われて幸せになってねという言葉しかかけられなかった、番頭さんにとってもあまりに哀しい時間、夕べはあの無表情な顔が夢にまで出てきました
こういう子たちのために身を粉にして頑張っている皆様に心からの敬意を表すとともに、早急な法改正を望んで止みません
では今回も怒りに任せた駄文をご覧いただきありがとうございました
とてもその気持ちが伝わりましたし、哀、でした。
番頭さんはかつてワンコと暮らしてらしたのですから、私らより なおさらのお気持ちかと・・酷い事です
何とかしようと身を削って活動してる方々があるから、幾らかが何とか救われてるのですよね
すみません、どこで伝えてよいやらでしたが、
番頭さんが [ 虎に翼 ] が好きと存じましてのお伝えです
NHKの 100年ラジオ をご存知でしょうか。
今、らじるらじるの聞き逃しで次の日曜11時まできけるのですが、ご存命だった三淵嘉子さんの声がきけます。
まずはその艶やかな声にびっくりです (; ゚ ロ゚)
そして 思いの抑揚も有りながらの、理路整然とした受け答え。
貴重な本人のインタビューだったので、是非知らせたくてコメントしました (^^;
ゴーゴンより
ゴーゴンさんこんにちは
そのお客様からもこのブログに対して返信がありました
まだ里親が見つかったかどうかは存じませんが
一旦引き取ってくれたお宅では食事もちゃんと摂って尻尾も振るようになったそうです
とりあえずはホッとしました
三淵さんのラジオの情報をありがとうございます
聴いてみるよう努力しますね