久しぶりの朝ドラ評

皆さんこんばんは

朝ドラ好きの番頭さんがしばらく『舞いあがれ』に対する評価を述べていないことを不思議に思っていた方もいるようなので、満を期して。

一言で今のところ「中のやや上」ですかね

最初の脚本はよかった。多分これは多くの人の声ではないでしょうか。番頭さんも同じです。以前に書いたように行間の魅力が素晴らしかった。

脚本家が交代して航空学校でのドタバタ感で品質を下げた、という声が多いようですね。ドタバタ感はともかく横の広がり、行間の空気感が弱まったのは事実だと思います。吉川晃司さんの鬼教官も役不足(宝の持ち腐れという意味です)だったような気がします

リーマンショックによる五島列島への帰郷、これは良かった。朝陽くんという多様性への課題を登場させたのは良い志でしたが、一安心を与えたところで実家の経営難に転換して、課題を再び置き去りにしてしまいました

ここがこの作品の骨格の脆さです。傑作『おかえりモネ』では宇田川さんという社会不適合者が登場しましたが、これは常に彼を取り巻く社会との接点とそのもどかしさを同時に描くことによって存在の深みを与えていました

朝陽くんの描写は及第点でしたが、本来彼の成長までを描くことによってその目的は完遂するはずです。今後どういった方で再登場させるのか、舞ちゃんの初フライトの乗客などというチープな設定だけは避けてほしいものです


総じて作品の難点は直線的に過ぎるところですね。航空学校編では航空学校の話が9割、五島編ではそれがまた9割、現在の工場編ではまた、と縦の糸が強くて、それに比して横の糸は取ってつけたゆるい描き方になっていますね。これは脚本だけでなく演出の問題もあると思います

ただそれでも好印象が減らないのは出演者の皆さんの好演によるものでしょう。今後舞ちゃんの兄貴がどう絡んでいくかも含めてエンディングまで暖かい目で見てあげたいと思っています


奥方様のテニス肘は安静にしてないくせに徐々に回復しているようですが、図に乗らないよう、こちらは暖かくない目で見守ろうと思っていますw


今日の一曲です

「味」ってのはこういうモンなんでしょう


では今回もご覧いただきありがとうございました

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