マトモなビールを呑みましょう

今日はお休みだったんですが、秘密結社の仕事があって一日中走り回っておりました(休ませんかい!)

途中で寄ったファミマで面白そうなビールを🍺見つけたので買ってみました。

上面発酵のエールビールとチェコ産で下面発酵のピルスナービールをブレンドしたという、アサヒが何十年ぶりかに造った「マトモなビール」。スーパードライのような味も何もないフェイクビール以降、麦芽100%のマトモな商品を一才造らずに愛好家からは見放されていたアサヒがファミマ限定とはいえ、久々に造り出したマトモなビールということです


で、呑んでみました

ダメでしたね

ピルスナーの爽やかな香りもエールの重厚感も皆無、彩りだけ華やかなスーパードライといった感じ。売り上げはともかく、質においてはアサヒビールの惨状を象徴する出来映えだったと思います

最初はこの商品をロング缶2本買うつもりだったのですが、なんとなくイヤな予感がしたのでハーフ缶1本にして、あとはキリンの久々の秀作「Spring Valley」とヱビスの最新作「ホップ・テロワール」を1本ずつにしたのです。まあ、これは大正解でしたね

ヱビスのほうは安定の旨さです。日頃からマトモな仕事をしていれば多少材料が変わってもブレないんですね。我々の仕事にもものすごく教訓になります


最近ではビールに限らずリスクを減らすために大メーカーがコンビニとタイアップした、オリジナル商品を発売するケースが増えているそうです。今回のアサヒビールもそうですが、その先駆けとなったのがローソンのこれです。番頭さんがいちばん好きなコンビニビールです

たまにヴァリエーションも出ますが、柑橘系の香りが漂う傑作です。この辺りにはローソンが少ないのが残念ですが、出会う機会があればぜひとも購入をお勧めします


ただ、造ったのはいわゆる大メーカーではなく、長野県佐久市にある地ビールメーカー「ヤッホーブルーイング」という会社。日本全国で設立が飛躍的に増加しているクラフトビール醸造場の元祖的存在です。原材料すら不明でいい加減なビールもどき商品をCMなどの印象操作でただただ大量消費させるだけの大手メーカーに比べ、少人数で一所懸命頑張っているマトモなメーカーはもっともっと陽の目を見るべきだと思いますね


お酒は毒にも(時には)薬にもなる「薬品」です。劣悪な原料や化学原料で価格を落とし、あたかも庶民の味方のような顔をして大量消費を促す、日本の経済界のモラルの無さがこういった商品作りに投影されてしまっていることに大いに危惧を覚えた酔っ払いの休日なのでした

いつか書くことになるかもしれませんが、日本酒の業界はもっと悲惨であることは知っておいて欲しいです

今日の一曲です

この曲の「and the microphone smells like a beer (ビールの匂いがするマイク)」というくだりが、酔っ払いだらけのパブで演奏する若き日のビリー・ジョールの姿を映していてとても好きですね

では今回もご覧いただきありがとうございました

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