Danny Boy

みなさまご無沙汰しておりました

秘密結社(仮に“ショッカー”としておきます)の仕事が忙しく、なかなか更新できぬままほぼ一週間が過ぎてしまいました(言い訳)が、その間にも奥方様の新作はちょいちょい出来ておりました。ただおかげさまでアップする間もなくほとんどが即売となりまして、このブログのみを情報源にしてくださっているお客様には大変申し訳ない思いです🙇今後はもう少し優秀な戦闘員になって時間的余裕を作るよう努力いたします

それでもなんとかご紹介できるものを

黒のサーカスパンツ(ウェストと裾にタックをとったタイプ)です。サイズはM~Lで価格は5,300円となります。コクーンやカボチャパンツよりややスッキリしたシルエットですが、動きやすさは変わらないそうですよ





ひさしぶりにモネネタです。東京編が終わって来週からは気仙沼編が始まりますが、今週最後には菅波先生が元患者でホルン奏者の宮田さんと再会し、モネちゃんと一緒に演奏を聴くというシーンがありました。東京編ではいくつかのピリオドがありましたね。この場面は菅波先生にとって自身のトラウマとの訣別でした。その前にはモネの幼馴染たちにとっての一つの時代への惜別が描かれていました。そしてまだピリオドを打てなかった何事かは次週以降へと引き継がれていくのでしょう。

そして東京編のもうひとつのテーマには「護る」というものがありました。誰もが常に何かを護って生きている。それは故郷の人々であったり、自身のプライドであったり、失った大切な人への想いであったり。最も象徴的だったのは、菜津さんが真夜中に宇田川さんの世話をして、それをモネに語るシーンでした。個人差はあるにしても現実社会についていけず心も身も閉ざしてしまう人々、いわゆる「ひきこもり」は日本に100万人以上いると言われていますが、そういった人たちを異端として視るのではなく、もっと多様性に対する寛容さを持って欲しいと菜津さんは静かに訴えました。番頭さん的にはこの場面が東京編の隠れたハイライトであったような気がします。余談ですが、宇田川さんは菜津さんやそのご両親らに「ヒロ君」と呼ばれていました。「宇田川ヒロ・・」「風呂屋の絵」・・まさか歌川広重に引っ掛けた?


もうひとつ余談です。菅波先生とモネの前で宮田さんが演奏した曲ですが、アイルランドを代表する民謡『ダニーボーイ(ロンドンデリー・エアー)』という曲です。これは諸説ありますが、外国に旅立った息子のことを母親が想い歌った歌詞と言われています。アイルランドという国は7世紀の長きにわたり英国の支配を受けていましたが、19世紀に入ってようやく独立を勝ち取る手前にまで至ります。しかしその一歩手前で、主食であるジャガイモが疫病によって全滅(アイルランドじゃがいも飢饉)し、アイルランド島の働き盛りの若者たちの多くが無念のまま海外に渡ることとなりました(およそ100万人が餓死したと言われています)

アイルランドは20世紀に入り、ようやく独立を勝ち取ります。世界各地に散らばった若者たちは、アメリカやオーストラリアなどで根を広げました。神話と家族を大切にし、詩歌と酒が大好きな彼らはいつも故郷を想う歌を歌いました。『ダニーボーイ』が逆に島に残って息子たちやその子供たちを待つ母親の歌だとしたら、大災害があって、そこから出て行った子供が故郷へ帰るという『おかえりモネ』のテーマも象徴した選曲だったのかも知れませんね(考えすぎ?)



さて今日の一曲はそういうわけで

エルヴィス版が最適かどうかは措いて、和訳がありましたので

エルヴィスの母親もアイルランド人だったそうですね



では、本日も長々と駄文を失礼いたしました。ご覧いただきありがとうございました

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