『らんまん』

ひさしぶりに朝ドラの話を書きます

いつも7:30からのBS版を観ているのですが、番頭さんは四月から始まった『あまちゃん』のおかげで更に早起きする羽目になっております


その『あまちゃん』は措いといて(笑)、神木隆之介くん主演の『らんまん』についてですが、ここまでの展開は脚本と役者陣のバランスがとてもよく、安心して観ていられる作りになっていると思います。神木くんの達者ぶりは安定ですが、今回も脇を固める役者さんが特に存在感を発揮していますね。さすが良い人材使い放題の朝ドラですw

展開に慌しさがないんですね。ジェットコースターみたいな急なアップダウンが少ないから人物描写に重きを置くことができるんでしょう。土佐編でも無駄な役どころがほとんどなく、皆が物語に何らかの道しるべを残していた。まぁ、お約束の「天狗(坂本龍馬)」は無理やり感が強かったですがw


東京編もいいですねえ。役者さんのお名前は失念しましたが、元上野彰義隊の男なんぞ時代の陰陽を感じさせてくれる奇妙な色気があります。

それから奥様になる浜辺美波さんの存在感が素晴らしい。アイドル上がりかと軽く見ていましたが、あのまっすぐな表情とオタク的な天真爛漫さは長澤まさみの後継者になる資質を感じさせます。また母親役の牧瀬里穂さんは実は番頭さんの長年のアイドルでして、今も本宅には未使用の彼女のテレホンカードが何枚も残っております(笑)

極めつけは従者の竹雄役の志尊淳くんがとても良い。彼の存在は作品に得も言われぬ心地よさをもたらしています。昔で言う大根っぽさなんでしょうが、今後彼がどのように作品を彩ってゆくのか非常に楽しみです



余談ですが、万太郎のモデル牧野富太郎博士の実家である造り酒屋はいちど潰れちゃうんです。富太郎への莫大な送金が原因とも言われており、ちょっと笑えない話ですが、竹雄のモデルとなった番頭と、富太郎の姉(実は従姉)が夫婦となり、そののち造り酒屋から醤油屋を始めることになりました。そこそこ儲かっていたようですが、なぜか突然この夫婦はそれもたたんで、なんと静岡県焼津市に移り住みブリ漁の網元になったそうです。没地は昭和25年東京ということなので、焼津にも定住しなかったのでしょうか。辿ればこちらにも面白いドラマがあったのかもしれませんね

ちなみに造り酒屋は別の蔵に買収され、今は高知県を代表する「司牡丹」という銘柄の酒を造っています。そしてこの司牡丹酒造さんは坂本龍馬の本家筋とも遠縁にあたるらしく、歴史の糸の思ってもみない不思議な絡みに驚かされますね



もたもただらだらと書いている間に奥方様の新作が出来上がってくるだろうと待っていましたが今日はちょっと難しいみたいです(苦笑)なので、今日は一曲で締めくくります

先日本当に神様になってしまったギターの神様ジェフ・ベックと、生き神様エリック・クラプトンの最後の共演。オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』の主題歌「Moon River」を実に味わい深く奏でておられます



では今回もご覧いただきありがとうございました


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