番頭さん、三たびモネを熱く語る

今週の『おかえりモネ』

番頭さんはかなりきましたねえ

亮ちんの苦悩とみいちゃんの苦悩がモネちゃんに不意打ちのように覆い被さってきました。みいちゃんのほうは何となく理解できる青春の影のようなものですが、亮ちんに降りかかった問題は我々が予測していなかった、かの地では現実に起こっているであろう切実な重さを体感させるものでもありました

確かに行方不明者のままでいて欲しい、見てもいない妻の死を受け容れたくないという気持ちと、自分の生きているうちに供養はしてあげたいという母親の気持ちはどちらも理解でき、共感もできるものですからね。ただそれによって再び荒れ出した父親から逃げた亮ちんの行動はいささか理解に苦しむ部分もあります。これは番頭さんとモネちゃん世代との隔絶なんでしょうか

筋の展開とは違いますが、相変わらず素晴らしいのは、何度も何度も書きますが高木正勝さんの音楽と、そのアシストをするアン・サリーさんのスキャットです。特に楽しい場面での、天使たちの宴のような声をスキャットにして乗せてくる技術とその演出は作品にさりげなくも唯一無二の格調を与えてくれています

高木さんは細田守監督のアニメ映画のいくつかでも音楽を担当していますね。特に『おおかみこどもの雨と雪』の世界観は高木さんの音楽無しでは成し得なかったものと言っていいでしょう。自然との共存をテーマにしている点でモネに通ずるものがありますね。彼自身京都の山奥で隠者のような暮らしをしているそうですよ

『おかえりモネ』が視聴率で苦戦しているのは主人公が暗いから、気象予報士に親近感がないから、などというあまりに低レベルな批評もよく目にしますが、明治から昭和中期を舞台にした肝っ玉少女みたいなステレオタイプな主人公でどうにかなった時代ではないですし、テレビ離れが叫ばれている中で、映画並みの総合芸術を目指した作品が出てくるのは決して悪いことではないと思うんですがねえ・・




奥方様の新作ですが、またもや大人の事情が立ち塞がってしまい、若干遅れが生じております。運が良ければこのブログの終わりあたりでご披露できるかも知れません

なので先に今日の一曲

「一曲」ではないんですが(笑)



新作が間に合ったのでアップしますよ

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ではでは今回もご覧いただきありがとうございました

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