A Night in NAGOYA（名古屋の夜）

10月に入りまして、ようやく秋物がボチボチと動き始めました。なのに今日も外は29℃です。歩くと汗が噴き出してきます🥵

期間限定イベントのnehaharoさんコーナーも好評をいただいております。店頭がお花畑のようになっているので、「かりんこさんどうしちゃったの？」と心配してこられるお客様もいらっしゃいましたけど（笑）

昨日はインスタで見つけた！とのことで、長泉町からわざわざご家族でいらっしゃったお客様も。あまりSNS効果は評価していなかった番頭さんもこれには驚きでしたね

さて前回ご紹介できなかった新入荷品を

カジュアル系、トレーナー類の面白いものが入りましたよ

それから

ここのところ奥方様が強力プッシュしている愛媛県松山市の型紙名人による手作りの作品群もご紹介

ほとんどが無地なので一見地味に見えますが、奥方様が惚れ込む程の仕立ての良さ。生地は麻と綿がほとんどですが、すべてが極上のもの。価格帯は8,000円台から20,000円までとかりんこさんの中ではハイグレードですが、手作り一点ものでこの生地です。気に入っていただけるものがあればいいお買い物だと思います

これらに関してはご試着いただくことをお勧めしますね

展示会場で思わぬ出会いがあった先日の名古屋出張でしたが、実は奥方様の同級生が郊外の駅前で居酒屋を営んでおられましてね。せっかく名古屋に行くんだからぜったいに寄らなきゃねと、その日は15時過ぎにお店を閉めてから名古屋に向かい、同級生のお店を訪れたんです

駅から徒歩数十秒のところにそのお店はありました。お店の前ではなぜかお兄ちゃんがたこ焼きを焼いていました。そのお兄ちゃんが「ママのお友だちですね？」とお店に案内してくれました。え？どーいうこと？誰この兄ちゃん？と思う間もなく入ってビックリ‼️おおすごいぞ、昭和の薫りでいっぱいじゃないか😄

ママ＝奥方様の同級生ともう一人が中心になって切り盛りしている小さな居酒屋。着いたのは19時ちょい回ったくらいで、もう席はいっぱい。なんとか二人分は確保してくれたんだけど、まず驚いたのはテーブル席で常連さんと思しき男性客が将棋を打っていたこと。今どきこんな光景見たことありますか？昭和の時代・酒屋の奥のほうで仕事帰りのおっちゃんたちが呑んでいた「角打ち」の世界ですよ。だからといってグダグダダラダラ呑んでるわけじゃない、ビールを1，2杯と小料理をちょいとつまんでサッと帰っていく品の良さ。それで一人帰るとまた一人が暖簾をくぐってくる。話をしたい人は適当に誰かの会話に入ったり出たり、ひとりで呑みたい人には余計な干渉もしない。不文律のようなマナーが出来上がっていて、それを眺めるだけでこちらも実に心地好い

われわれが明日展示会に行くと言うと、その路線をみんなで寄ってたかって教えてくれる。あれ？これってどこかで見たことがあるぞ。そうだ、昔観た映画だ。スコットランドのパブで、公衆電話を使うから両替をしてくれと頼んだ客に、店主が「旅人が電話使いたいらしい、だれか両替できるか？」と他の客に聞いたらみんな両替するほどは持ってないがこれを使えと小銭を持って寄ってきて、元の金額より多くなったというハートフルなシーンだ。まあ、事前に路線などは調べてあって、ホテルもそれを考えて取ってあったんだけど、みなさんのご厚意はありがたく頂きました。そうなんだよね、ここは従来のパブ（大衆酒場）の正統な姿なんだよね。ちなみにたこ焼きのお兄ちゃんは8時ごろになるとこのお店の厨房に入りました。

余談失礼。お料理は小品が多いんだけれど、とても丁寧な仕事がしてあってビールにも日本酒にもよく合う。ビールといえば以前ビールの話で小賢しいことを言ってたもんで、ママさんが「番頭さんの口に合わないと申し訳ない」と、福井に住む娘さんに頼んで「梵」を取り寄せたり、ヱビスの限定品をわざわざ買って他のお客さんには内緒で（途中でバレたｗ）出してくれたりと、本当に余計な気を遣わせてしまって申し訳なかったです。大丈夫です、番頭さんは場所もわきまえず野暮なうんちくなど言いません。出されたものは銘柄関係なくちゃんといただきます。次回はどうぞお気遣いなく

何年やってんだろう？聞かなかったけどお客さんたちとの距離感がとても暖かかった。うちのお店もこうありたいな、まだまだだな、と思わされた名古屋の夜でした