新作情報と猫どの

こんにちは

奥方様の新作が完成しましたのでご紹介

ゴブラン織りのワイドパンツ。ゴブラン織りというと厚くて重たいイメージがあって、ジャケットなどの上着に用いることが多いのですが、これはとても軽くて動きやすいです。サイズはM～Lで価格は￥7,800です。仕入れ品ですがカーディガンもなかなか可愛いでしょ

この年になってくると、贔屓だった役者さんやミュージシャンの訃報を目にすることが多くなってきます。今月（亡くなられていたのは8月だそうです）に入っての、俳優の沼田爆さんの訃報には「まあ、お歳だもんな」という気持ちとともに妙な寂しさを覚えました

爆さんの当たり役は『鬼平犯科帳』の同心・村松忠之進、通称「猫どの」。同心（警察業務につく下級役人）でありながらなぜか料理の達人で、役宅では同僚たちの賄いなども作っているという異色の役どころ。ただ、この人物は池波正太郎さんの原作にはない、テレビオリジナルでした。しかしながら江戸期のまさに江戸の町の食文化を描いた同作の世界観をテレビで描くにあたって実に意を得た配役・好演でした。それとやはり番頭さんの大好きだった『おかえりモネ』で、モネが下宿する銭湯の主で宇田川さんを受け容れていた大家さん役も忘れられません

『鬼平犯科帳』は1989年に中村吉右衛門版がスタート。2016年に特別編で幕を閉じるまでなんと27年もの間、広く日本中で愛された名作時代劇でした。主人公の長谷川平蔵を演じた二代目中村吉右衛門さんが2021年に逝去されるまで、更なる新作を期待されているほど熱心なファンが多かったですね。俳優陣もゲスト出演者を含めて「この作品に出られることはステータス」とまで言われていました。27年も続いているとお亡くなりになった方も多くいらっしゃいます。密偵役の先代江戸屋猫八さん、綿引勝彦さん、蟹江敬三さん、与力・同心役の高橋悦史さん、御木本伸介さん、脇を固めた仲谷昇さん、夏八木勲さん、何度かゲストで名演を披露された二代目中村又五郎さん、山田五十鈴さんなど、日本映画史に名を遺したキラ星のような役者さんたちがこの世を去りましたが、沼田爆さんもその星の群れに加わったということです。どうか安らかに眠って下さればと思います

最近は朝晩はだいぶ涼しくなりましたが、日中はまだ陽が出ると30℃近くまで上がります。体調を崩す人もこの時期が多いようですので、皆さまどうぞご自愛を

今日の一曲です