7周年です
今日はかりんこの7歳のお誕生日です(アイキャッチ画像はオープン当時のものです)
そのうちの2年半はコロナ禍にありましたが、なんとか這う這うの体でやってくることができました。キレイごとでなく本当に皆様のおかげだと心より感謝申し上げます
開業するにあたってまず店舗を探すわけですが、最初から地元である静岡清水は考えていませんでした。本当はそっちのほうが圧倒的に利便性は高いのですが、なんかこっちに来たかったんですね。特に理由があるとすれば富士・富士宮って独特の商圏・文化圏みたいなものがあって、番頭さん的には静岡とも清水とも違う、ざっくりと「静岡県東部」と称される沼津~伊豆とも違う不思議な空気感があるなあって気になっていたんです
たとえば富士宮市とほぼ同規模の12~3万人都市の焼津市・藤枝市ですが、このあたりの人たちは洋服は地元ではあまり買わない。大概は静岡の「お街」まで出て行って買う。両市とも郊外型の大型店は多いですが、地元の商店街はやはり賑わってないですね
じゃあ富士・富士宮がそれらの都市よりも賑わっているかといえばそうでもない。郊外型店舗が増えていることはご多分に漏れません。ただ感じたのは消費がこの二つの街の中で回っているものも多いなという点でした。静岡に流れない、沼津にももちろん流れない「岳南地域」特有の空気感が番頭さんの眼には魅力的に映ったのかもしれません
よく「人の温かさ」って言葉が使われます。下町や田舎町を廻るテレビの旅番組なんかでよく言い回される便利な言葉ですが、これって実は受け入れられてからの話であって、そのときだけ訪れる旅人やリポーターが感じる温かさなんてのは急時に取り繕ったものが多いわけです。
かりんこ夫妻が最初に懸念していたのはまさにこれでした。よそ者がシャッター商店街に突然開いたお店は最初は物珍しさで賑わうだろう、奥方様の創る作品もそれなりに受けるだろうとは思っていましたが、本当の信頼を得るまでには最低3年はかかるだろうとも思っていました。そしてその3年目はコロナでした(笑)
それでも我々が助けられたのはその「温かさ」によってでした。「あんたっち、これ食べな」「これ美味いだよ」と野菜やお菓子を差し入れてくださる方々。とりわけほぼ毎週わざわざ焼いて持ってきてくれた、今は亡くなってしまったお好み焼き屋のおばちゃんには感謝してもしきれません
よく冗談で「食うものに困らないよね」って話していますが、ほんとありがたい話です
7年もやってると、最初の頃はよくいらしてくれていたのに今は全然というお客様もたくさんおられます。こちらの接客が悪かったのかも知れないし、なれ合ってぞんざいな口をきいてしまったのかもしれません。お品物の傾向が合わなくなったのかもしれませんし、あるいはお品物の不具合などあって信頼を失くしてしまったのかもしれません。そういったこちらの意図に反して離れていかれた方も含めてすべてのお客様に心から感謝いたします(これじゃ閉店するみたいw)
明日から8年目に突入します
どうぞこれからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
奥方様の新作はまた大人の事情で滞っておりますが、そのぶん次には気合いの入った作品をご紹介できるかと思います(思いっきりプレッシャーw)
今日の一曲は自分たちを祝います
もともとはマーティン・ルーサー・キング牧師の誕生日を祝った曲なのでとてもおこがましいのですが(笑)
では今回もご覧いただきありがとうございました