鳥山明さんと映画の話

確定申告 終わりました

脱け殻状態です(笑)



前回のブログで声優のタラコさんのご逝去に少しだけ触れましたが、その前には漫画家の鳥山明さんが亡くなられたんですよね。世界中から故人を悼む声がたくさん聞こえてきて、今更ながら日本の漫画がワールドワイドに拡がっていたことに驚かされました

氏といえば『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の2作だけで漫画史に革命をもたらした稀な存在です。手塚治虫さんにしても藤子不二雄さんにしても、膨大な作品を残してその名を歴史に刻んだわけですが、氏はたった2作品です

番頭さんは個人的には『ドラゴンボール』よりも「アラレちゃん」を生み出した『Dr.スランプ』が好きでした。エピソード自体は他愛もないギャグ漫画なんですが、その圧倒的な画力と、何よりも驚かされたのはその世界観でした

アラレちゃんたちが住む「ペンギン村」では、ロボットやブタやゴリラが普通に服を着て共通の言葉を話し生活しています(たまに「ニコチャン大王」という名古屋弁を話す宇宙人も出てきますw)

まるで子供向けの絵本がそのままマンガになってしまったかのような平和な世界観。赤塚不二夫のような際立たせたキャラクターに変えるのではなく、普通の通行人、住人として社会の一員にしているんですね。差別もない、誰をも憎まない憎ませない、毎回アラレちゃんにぶっ飛ばされる登場人物はいるけれど、そこには憎しみがない。ようはイヤな人間が全く出てこないんですね。やなせたかし氏の『アンパンマン』にも通ずるものがありますが、こちらはもっとニュートラル。それが大人にも広く受け容れられたということがとても画期的な作品でした。ほんとうに惜しい方を亡くしたと思います


映画の話をします

アカデミー賞の授賞式が昨日報じられました。2月3月ってのは、映画界がいろいろと賑やかな時節ですね。日本作品では長編アニメーションで宮崎駿さんの『君たちはどう生きるか』が、『ゴジラー1.0』が視覚効果賞を受賞しました。番頭さんも観たいと思っている『Perfect Days』は惜しくも受賞を逃してしまいました。とても残念です

日本では最も歴史が長く権威があるとされるのが、キネマ旬報社の主催する『キネマ旬報ベストテン』です。日本映画部門と外国映画部門があり、もともとはいち映画雑誌のお祭り行事みたいなものなんですが、評論家を中心とした人たちが投票で決める忖度なしのランク付けなので、派手な授賞式などなくても日本の映画人にとっては讀賣グループ主催の「日本アカデミー賞」などよりも重みがある賞なのです

そして今年の日本映画のベスト10作品です

  1. せかいのおきく

2. Perfect Days

3. ほかげ

4. 福田村事件

5. 月

6. 花腐し

7. 怪物

8. ゴジラ-1.0

9. 君たちはどう生きるか

10.春画先生

です。いかがですか?題名だけでも知ってる作品がどれだけありましたか?番頭さんも半分の5作だけでした(笑)。『せかいのおきく』なんて他の映画賞では名前すら出てこなかったですよね。

同じように投票で決められる俳優賞は

 主演男優賞・・・役所広司(『Perfect Days』)

 主演女優賞・・・趣里(『ほかげ』)

 助演男優賞・・・磯村勇斗(『月』『正欲』)

 助演女優賞・・・二階堂ふみ(『月』)

となりました。すべての作品が近くのシアターなどで観られるわけではないのが悲しいところですが、少しでも頭に入れておけば何かの機会に観ることができるかもしれません。いい映画に出会うってのはいい友人を得るに等しいこともありますからね





さて今日は番頭さんの話だけでした。今日は朝から雨でお客様も少なく、奥方様はいっしょけんめい製作活動に没頭しています

近々新作をご紹介できると思いますよ。どうぞご期待ください



今日の一曲は音楽ではなく、映画史上に名高い伝説の名撮影によるシーンを

彼方に見える人影。蜃気楼のため距離感がまったく掴めませんが、近づいていることは分かります

『アラビアのロレンス』(1962)のちにロレンスの親友となるアリの登場シーン

いやぁ、映画ってほんとうにいいものですね








すみませんすみません、ただの垂れ流しのようなブログになってごめんなさい





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